地震雲の目撃情報が集まる掲示板

>>22403　europeさん

コメントありがとうございます。返信が遅くなり、申し訳ありません。

> 毎回飛行機が通る度に飛行機雲ができるでしょうか？

いえ、できません。

飛行機雲が成長したり長時間継続する条件は、巻雲や巻積雲が発生する上層の大気が過剰な量の水蒸気を含み、過飽和の状態にあること、です。この条件に当てはまるのは

「西から低気圧が接近し、西から東に順々に天気が崩れてくる直前」

です。この掲示板には、過去この気象条件（かつ、平日よりも土日の方がさらに）時に同じような写真が頻繁に投稿されてきた実績が蓄積されています。

> 皆さんの言う〈飛行機雲〉が多い日や変な形になってる時意識する事は大切なんじゃないでしょうか？

そういう雲を目撃／撮影したらまずは投稿するのが先として、次に検討段階に入ったら、当時その雲が発生しうる気象条件にあったか否か、の確認行為が最初にすべきことでしょうね。

また「変な形」という認識は、目撃者の主観によるものですが、そもそも「変」と正しく認識するためには「正常の範囲」を正しく知っていることが前提となります。例えば、世界気象機関で定義され、国際的に利用されている10種雲形とそのバリエーションに対する知識をどれだけ持っているか、です。

ところが「正常の範囲」は、目撃者の知識や経験の引き出しによって違ってきます。第一次産業に従事して天候の変化に付き合って暮らす人や、気象や雲に対する正しい知識を持つ人に比べると、空を見上げる経験の少ない人の「正常の範囲」が狭いのは当然のことです。そういう人は、出現頻度は低いものの発生原理が解明済の「正常の範囲」の雲であっても、珍しかったり目立った形だから、という主観が邪魔をして「異常な雲」と誤認識するという傾向があることを知っておく必要があります。

> 画像にスレをし、むやみに飛行機雲だから地震なんて関係ありませんよといったような文章を書き込むよりは、防災意識に繋がると思いますよ。

私は、一枚の写真だけから飛行機雲と断定する行為について反対の立場です。

また、防災意識という点については「珍しい現象」を見かけたことを理由に意識レベルを上げる、それ以外の時には忘れて意識レベルを下げるのでなく、日常生活に支障のない範囲で、そういった現象報告の有無にかかわらず、常に一定レベルを維持すべきと考えます。

常にレベルが低い状態にあるよりは、「珍しい現象」を見たことで一時的なりともレベルを上げることに多少のメリットは否定できませんが、「珍しい」と思っていた現象が「きちんと解明済の現象である」という正しい知識で上書きされた後には、そういったカンフル剤的な効果を失うからです。

一方、防災対策（避難や回避行動）を発動するかどうかについては、平時のうちから、あらかじめ自分の中に「判断基準」と「防災行動の具体的な中身」を設定しておくことをお勧めします。

掲示板で普段よくみかける

「しばらく警戒します」
「注意して過ごします」
「注視します」

などの掛け声だけなら、防災対策を何も発動しないのと同じことだからです。